
「よしっ!家を建てよう!!」
となった時、いきなり土地探しを始めてしまう方がいらっしゃると思いますが、これは予算という面において大きな失敗を引き起こす原因となるため絶対にオススメ出来ません。
ましてやインフレによって家の取得費用が大幅に上がってしまった現在は、予算計画を一歩間違えるとあっという間に奈落の底に落ちるリスクが以前に比べて高まっているため、家づくりの進め方を間違えないことが家づくりにおいてはなにより大切なことだと考えています。
インフレによって物価は上がれど、日本という国はアメリカのように雇用の入れ替えが少ない分収入が上がりにくいという特性を備え持っていますしね。
というわけで今回(と次回)は、家づくりの進め方についてお伝えしていきたいと思います。この通り進めていただければ、金銭的に失敗するリスクをほぼゼロに出来ると言っても過言ではない進め方です。
✔️第一のステップ
家づくりをしようとなった時、最初に踏んでいただきたいステップが「ライフプランニング(=人生設計)の作成」です。最初にこれをやるべき理由は、シンプルに家を持つことは人生という長い道のりの中の一つのイベントに過ぎないからです。
これから先の人生、家という資産を持っているだけでも固定資産税や火災保険がかかり続けるし、家や設備品の修繕や家電の買い替えなども間違いなく必要になるし、これからどんどん膨らんでいく子供たちの教育費や進学の問題、そして、もっと先には長くなることが予想される老後問題など、行き当たりばったりではどうにもならない待ったなしのイベントたちが無言で待ち構えているわけですからね。
死ぬまで払い続けないといけないもはや水や空気と同じ存在である電気料金にしてもますます値上がりしていきそうな流れですしね。
そんなわけで、いきなり家のことだけしか見ないまま家づくりの予算を立てるのではなく、また単純に家賃と比較してどうとか、周りのみんなと同じように家の予算を立てるのでもなく、先にライフプランニングをし人生の全体像をしっかり把握していただいた上で家の予算計画に進んでいただければと思っている次第です。
✔️第二のステップ
人生の全体像が把握出来れば、家に一体どれくらいの予算を当てることが出来るのかがずいぶんと明確になります。
ゆえ、ここからは「家づくりの資金計画」を行い土地・家・外構工事にそれぞれどれくらいの予算を当てることが出来るのかを、住みたい地域や建てたい家のことをお聞きしながら明確にしていきます。
資金計画そのものの流れとしては、まず土地・家・外構工事以外にかかる費用(銀行の手数料・火災保険・地震保険・登記・地盤改良費用・家電・家具・引越し・インターネット工事・その他諸々の経費など)を全て算出した上で、住みたい地域や建てたい家をもとに土地・家・外構に予算を振り分けしていくという感じですね。
ざっと例を挙げると、全体予算が3800万円だとして諸経費に300万円必要だとしたら土地・家・外構全体にかけられる予算は3500万円となる。
そして、平屋が希望だとしてそれを建てるために土地が60坪必要で、その地域の相場が坪あたり12万円だとしたら土地の予算は720万円、そして土地にも諸々の経費がかかるため、(仲介手数料・境界・水道・排水費用など)それに1.1を掛けた数字である約800万円を土地予算として計上する。
ここで残りは2700万円になり、弊社の場合、外構工事費用は土地の坪数×約1.5万円で予算計上しているので、外構予算として100万円を計上し、残った2600万円が家の予算になるという感じですね。
そして最後にその予算でお考えいただいている家を建てることが出来るかどうかをお聞きしていくという流れです。
いかがですか?
こうやって予め一つ一つ紐解いておくとけっこう安心して家づくりにのぞめそうじゃありません?
では、この続きは次回お伝えしていきたいと思います。もちろん、次のステップは「土地探し」なのですが、最もつまずきやすいのがこれなので、そのコツについても次回は触れていきたいと思います。
それでは、、、
追良瀬